鑑定現場では、お客様からさまざまなご質問・ご相談を頂きます。その中でも多々あるご質問が、「我が家は、玄関入ってすぐ目の前にトイレがあるのですが・・・大丈夫でしょうか?」というご質問です。これは風水本やネット情報では、よくNGと書かれているケースが多く、玄関前にトイレがあると、不吉で家が汚れる、また来客運が落ちる、などと書かれています。また、その対策として、トイレの前に暖簾やパーテーションを設置しろと云われています。実際の鑑定先でも、玄関に暖簾を吊るしているお客様もいらっしゃいました。そこで今回は、玄関前のトイレについて、私なりの考えをお伝えしようと思います。・・・・・・・・・・・・・・・まず玄関の正面・横・付近にトイレがあるという場合、「心理面」と「気の働き」の両面で、考えなければいけないです。心理面での考え方心理面で考えると、確かに「良くはないよな~・・・」というのは、言えることです。玄関は「玄妙なる関所」ですので、家の入口であり、外と内をつなぐポイントです。人は普通、外で緊張感を抱きながら、あくせく働き、他人と接して生きています。逆に、家では気心知れた家族とふれあい、ホッとくつろぎ身体を休めます。その緊張と弛緩が入れ替わるポイントが、この玄関です。また人間には、潜在意識と顕在意識があると言われています。よく海に浮いている氷山に例えられますが、潜在意識は我々が日常感じられない底辺にあり、根底からその人を支えます。顕在意識は我々が認識できる上部に位置し、考え・行動を支配します。この潜在意識の扉は、普段は顕在意識によって塞がれているのですが、ある時にフッと出てきて、理屈ではない行動に走らせると云われています。人は、緊張から解き放たれたその瞬間に、顕在意識の働きが消え、潜在意識の扉が開きます。寝起きの瞬間に、「俺は●●できる!!」とアファメーションを唱えるという自己実現法も存在します。それは、顕在意識に邪魔されず、潜在意識に直接訴えかける方法として考えられます。(※・・・なかなか起きた瞬間に、唱えることを思い出さないのですが・・・。)また、例えは悪いですが、セックスを強いる怪しいカルト団体は、潜在意識の扉が開かれるオーガズムの瞬間に、その相手に暗示をかけ、マインドコントロールしているという説もあります。このように人は、フッとした瞬間に、潜在意識の扉が開き暗示にかかります。そのため、そのフッとした瞬間に見る物が大事になります。フッとした瞬間に見るものが、家族の幸せの写真なら、家族が好きになっていきますし、逆に恐い置物を見たのなら、知らず知らずに恐怖心が抱かれます。その理屈で考えていくと、玄関入ってすぐにトイレを見れば、知らず知らずにトイレに行きたくなってしまいます。結果、必要以上に行く回数が増えるため、膀胱系の障害を抱えやすくなるかもしれません。またトイレに限らず、例えば玄関入ってすぐに冷蔵庫やキッチンがあれば、知らず知らずに食べ物を欲するようになり、徐々に肥満に陥るかもしれません。そのような仕組みで考えると、確かに玄関入ってすぐのトイレは、吉ではないとは言えるでしょう・・・。ただ、現代のトイレは、昔の中国のような便器むき出しの扉のないトイレではないので、言うほど、「トイレっ!!」と脳にインプリントされるものではないはずです。扉に目立つように「WC」「♂♀」の表記があれば、まだ連想も浮かびますが、一般家庭でそのように表記しているトイレも稀で、この影響力というのは弱いのでは!?と思います。また逆に、この心理面を利用するなら、玄関入って一番最初に見る物を、トイレではなく幸せな置物&写真が目に飛び込むよう、靴箱の上に、素敵な物や大好きな物を飾るという手もアリだと思います!ですので、現代風水においては、心理面で考えるに、そこまで恐れるものではないと思いました!!気の働きでの考え方一方、「気の働き」で考えると、どうなるでしょうか?人間も、土地も川も風も、家もその中の家具も、「気の働き」というもので繋がっています。自分の近くに良い物や良い人がいれば、自然と自分も良い影響を受けて快適になります。一方、自分の近くに悪い物・悪い人がいれば、自然と自分も悪い影響を受けて不快になります。皆、この「気の働き」によって、互いに影響を受け合います。玄関付近は、トイレに限らず、気を乱す物があると、玄関の運気が落ちてしまいます。それは過去の実験でも、検証できました。では今回、果たして玄関前にトイレがあると、玄関の運気(=宅運)は悪影響を受けるでしょうか?以前、そのようなご質問をされたお客様がいらっしゃったので、その方の家で実際に実験した経験があります。まずは先に、家中の乱れが他にあると、どのみち玄関の運気が悪くなるので、家中の風水調整を行い、家の問題点をゼロに整えます。それから、実験開始しました。まず、トイレの便器の蓋とトイレ入り口の扉を開けます。開けただけでは、玄関の運気低下は起こらなかったです。次に、同じ状態(=蓋と扉を開けっ放し)でトイレの水をジャ~と流します。すると、確かに玄関の気が乱れるのが感じられました。また、玄関に関する運気、宅運や年運などが低下しました。ただ、水の流れがある程度落ち着くと、これは自然に元に戻りました。今度は、便器の蓋は開けっ放しで、扉を閉めた状態でトイレを流してみました。結果は、運気低下は起こらず、玄関の気も良い状態に保たれました。結局ですが、玄関までこの水の乱れの「 気! 」が、伝わるか?どうか?がポイントでした。昔の扉がないような中国の家や、、また昭和初期までの乱れの影響力が強いボットン便所なら問題は出ると思います。(※過去にボットン便所は一例だけ調整した経験がありますが、普通のトイレよりも問題は出ます。)ただ、現代の日本の住宅では、扉を塞いでしまえば、この伝わりは遮断されるので、玄関前にトイレが位置していても、ほぼ全く問題ないと思います。全面ガラス張りの玄関前トイレは、まず存在しないでしょうし・・・。ですので、トイレで用を足した後は、しっかり便座の蓋を閉めたり、扉を塞いでしまえば、特に問題が出ることはないはずです。ただ、そのお宅では、小さいお子様がいらっしゃり、トイレを開けた状態で、今後もしばらくは用を足すとのことでした。(・・・涙)その場合には、トイレに暖簾を吊るすのは、作戦としてアリ!!だと思います。ただ、暖簾を吊るす場合には、注意が必要で、暖簾には、良くも悪くもエネルギーの伝わりを遮断させる力が働くので、もし家の中心線上に引っ掛かる場合は、吊るさない方が無難だと思います。(※暖簾についてはこちらのコラムをご参照ください。)また、トイレの扉に吊るすなら良いですが、玄関通路に暖簾を吊るしてしまうと、逆に玄関から宅内に入る運気のエネルギーを遮断させてしまうので、本末転倒!吊るさない方が無難だと思います。ちなみにこのお宅では、物理的な暖簾は邪魔なので、扉に見えない結界(=通称:エアー暖簾)を張り、開けていてもOKな状態にしております。(笑)まとめ結局ですが、玄関すぐ近くにトイレがあっても、特には気にしないことが、一番の得策だと思います。たぶん、古代ではそうだったかも知れませんが、今は現代!環境が違います。(※もちろん飲食店などは衛生面&お客の心理面から考えてもNGですよ!!)また、普通はいないと思いますが、トイレを流す際は扉を開けっ放しにせず、閉めた状態で利用するのであれば、乱れは玄関まで伝わらないはずです。またまた、トイレが流れている間に扉を開けて出ていくでしょうから、そのためにも、二重バリアではないですが、用を足した後は、なるべく便座の蓋は閉める習慣があると、なお良しかなと思います。あとは、乱れたとしても、一日24時間の中のほんの一瞬ですので、そこまで神経質にならず、ケ・セラ・セラで気にしないのが得策です!以上、ご参考にしてみてください。P.S.ただし!!玄関とトイレの組み合わせで、今後家を建てる人、また中古の家を探す人には、注意してほしい点が一点あります。それは、玄関入ってすぐのトイレではなく、玄関真上のトイレやお風呂場、洗濯機などの水回りがあるという場合!!水回りがあると、必ずその下には配管が通ります。この水の通る配管が結構問題で、家が築20年・30年と古くなっていくにつれ、この気の乱れの問題は、大きくなってくるはずです。そうすると、2Fの床が乱れるということは・・・当然、1Fの天井の気が乱れます。そうすると、その下のフロア一帯が乱れますので、玄関だけでなく、家の中心や坐や向、寝室の真上に水回りがない家を探すことが、けっこう無難に過ごせる家を見つけるコツだったりします。これが案外、運気の強い家探しのポイントだったりしますので!ご注意ください。・・・・・既にそんな家にお住まいの場合は・・・対面相談なり風水調整なりでご相談ください。さすがに天井に鏡は貼れないので、結界の書き方をアドバイスしますので! ブログランキングに参加しています。皆様からの応援が、更新の励みになります。
↧